カトリック田辺教会の聖堂は1954年に献堂されました。何度か補修工事が行われたものの、 聖堂の外観は68年経った今も、献堂当時とほとんど変わっていません 周辺に多くのビルが立ち並ぶようになった街の中で歴史を 感じさせてくれる貴重な建築物のひとつとなり信徒 だけでなく、地域の人たちにも親しまれている聖堂です。
(無原罪の御宿 り)
人は誰でも免れることが出来 ない原罪、アダム以来の罪を背負って生まれてきます。 イエス・キリストを生んだ聖母マリアは、それからも免れていました。 「無原罪のお宿り」とは 聖母マリアは原罪の汚れなしに受胎したとするカトリックの教義です。
聖堂は、礼拝のための場所です。 聖堂において、カトリック教会の最高の祈りであるミサをはじめとした典礼 (公式の共同の祈り)が祝われる場所であります。 日本のカトリック教会では、しばしば「御御堂(おみどう)」とも呼ばれます。 また「教会」が聖堂を指す場合も多くありますが、本来、信者の集いを意味する言葉です。 田辺教会の聖堂は横幅9m、奥行14mの広さで、一段高くなった祭壇は5mの奥行があります。 天井は2階まで吹き抜けになっているので、誰もが開放感を持って静かにミサに与ることができます。
聖堂正面には「十字架上のキリスト」が飾られています。 また聖堂両側の壁には、イエス・キリストが十字架に釘づけられ亡くなるまでの「十字架の道行 14場面」も飾られています。 イエス・キリストは、人々の罪を贖い、十字架上で亡くなり、復活を遂げられました。 主は言われます。「自分の十字架を背負い、私に従いなさい」 と。「十字架上のキリスト」はすべての人々のために、死によってご自身 (命)を捧げられた愛の生き方の象徴です。
■ 聖母マリア
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、 主はあなたとともにおられます。 あなたは女のうちで祝福され、 ご胎内の御子イエスも 祝福されています。 神の母聖マリア、 わたしたち罪びとのために 今も、死を迎える時も、 お祈りください。 アーメン
教会献堂時より祭壇に向かって右奥に 置かれている聖ヨゼフの像は木彫りで地味な色合いに彩色されています。 両手を広げて人々を招いているかのような幼きイエスを抱いた聖ヨゼフは 聖家族の柱として、また教会の保護者として若々しい力強さが感じられます。
この鐘は 「お告げの鐘」と名づけられています。聖堂献堂後、まもなくとりつけられました。毎週日曜日の朝、ミサの開始を告げる清らかな鐘の音が、 田辺中央の街に鳴り響いています。すべての人に分け隔てなく、この鐘は神と人との親密さを感じさせ、生活の喜びを教えているのです。 「お告げの鐘」が聞こえてくれば共に心を合わせて祈りましょう。
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